占いセッションサンプル




セラピスト
では、○○さん、占ってみたいテーマはお決まりですか?

クライアント
実は今、仕事でとても悩んでいまして…問題が山積みなんです。

セラピスト
そうなんですか…大変ですね。
では、今日占うテーマは「仕事について、今の情況をどう捉えればいいか、どうなっていくか」で宜しいですか?

クライアント
はい。それでお願いします。

セラピスト
分かりました。では占ってみますね。
(カード配置説明一部略)
…常に人は、過去の出来事をある程度引きずってしまうものなので、真ん中の二枚の左側のカードが、「今、○○さんはこう悩んでいる」というカードになります。

クライアント
へえ…。そうなんですね。

セラピスト
ではまず、この真ん中の左側の青いカードをご一緒に深く読んで行ければと思います。

クライアント
はい、分かりました。

セラピスト
このカードの色は、青色です。
先程お渡しした資料の5ページを開けて頂いけますか。

クライアント
はい。

セラピスト
中央に筆文字で「国生み・黄泉返り」という神話が書かれています。ここに出てくる「神様」は、○○さんご自身だと思ってください。

クライアント
はい。分かりました。

セラピスト
では、読みます。
原初の神々は 助け合い、国土や自然を生んだが、続けられなくなった…とあります。
この「原初の神々は、」というのは、○○さんご自身のことなんです。

クライアント
はあ…そうなんですね。

セラピスト
原初の神々は、○○さんは、助け合い、国土や自然を生んだが、続けられなくなった。キーワードは、「続けられなくなった」という言葉です。
今まで○○さんは、自分の役割や決められた方法に従ってやって来られたのですが、今のやり方のままでは、もう続けられなくなってしまった。

クライアント
…。

セラピスト
今までのやり方をどこか変える必要があると、本当は薄々分かっていらっしゃる。
もしくは、分かっていながら、なかなかそうすることが出来ない。
今までのやり方を変える必要があるという意味合いのカードです。

クライアント
なるほど、確かに…
手詰まり感があります。今までのやり方ではダメなんでしょうね。

セラピスト
今まではどのようなやり方をされていたのでしょうか。

クライアント
そうですね…
私は出来るだけ日本に於ける福祉の常識から外れた対応を利用者さんにしないようにしていました。

セラピスト
日本の福祉の常識…それは、意識をしないと外れてしまうものなのですか?

クライアント
はい。私は今の日本の福祉のあり方が好きではありません。
今の仕事はやりがいがあって好きなのですが、自分の思っている利用者さんが人間らしく生きる道は、世の中の福祉の常識とは異なっています。
私は、精神福祉の仕事をしているのですが、私は世の中の福祉のあり方だとか、精神医療について疑念を持ちながら仕事をしています。

セラピスト
なるほど、色々と思うところがある訳なんですね。

クライアント
はい。
今の精神医療や福祉は間違っていると思っています。
人々を薬で飼い慣らし、人間らしい感情を奪って、喜怒哀楽を全て薬で管理しようとします。
人生は、色々あって当たり前だと思うんです。
悲しくて当然な出来事や、怒って当然の出来事だってあるはずなんです。誰しもそれ相応の理由があって、落ち込んだり、取り乱したりしているだけの人を精神医療は病気にしてしまいます。
私は、人が人を管理しようということがそもそも間違っていると思います。 

セラピスト
なるほど。○○さんは精神医療のあり方についてそういった疑念を抱いてらっしゃるのですね。

クライアント
そうなんです。
だけど、私は福祉施設の職員ということで雇われているので、私は日本の福祉の仕事をしなくてはなりません。
精神薬ありきの精神医療の考え方は、医者の診断が絶対です。
精神科医の診断内容は、神の啓示と同じで、絶対に疑うことは許されません。
はっきり言って患者をみるセンスの全くない先生も世の中には沢山いますが、いくら福祉の職員や他の心理職が「その診断名はおかしい」と感じても、医師の言葉は絶対ですから、従うしかないんです。そんなことは日常茶飯事です。

セラピスト
…なるほど。

クライアント
そもそも人を病気と診断するには、内臓の病気などではCTの結果で視覚的に判断したり、検査の具体的な数値など、明確な基準がありますが、精神医療の診断基準は医師の主観のみです。
精神医療の病名の診断基準は、国際基準ですら論理破綻しているんです。見ようによっては人間であれば誰でも病気になるように出来ているんです。
1つの症状が沢山の病名に当てはまるので、その中から結局医師は自分の好みで病名を選びます。
凶悪犯罪の裁判を行方を見ると、犯人を精神鑑定した医者によって犯人の診断名はバラバラですよね。
そんな適当で曖昧な世界なのに、何故か精神科医の言うことは絶対なんです。
狂った世界、狂った常識の中で、患者さんたちは自分は病気であると信じこまされて、薬漬けにされ牙を抜かれて、福祉の制度の中で飼われているんです。

セラピスト
精神医療自体がおかしい、狂っていると感じていらっしゃるのですね…。
○○さんが敢えてそういう、自分から見て「どう考えてもおかしい、間違っている」と思う世界で
働き続けるのは何故ですか?
間違っていると思うのであれば、わざわざその中で働かず、外から批判した方がいいような気もしますが…

クライアント
そうですね。
なんでここにいるのか、分かりません。
いえ、分からなくなって来ました。
少し前までは、精神福祉の仕組みを変えたいと思っていたのですが、自分一人では何も出来なくて。

セラピスト
ところで、○○さん。このカードの色は青色ですよね。

クライアント
はい。

セラピスト
青色のカードは、「自分自身を浄化する必要がある」ということなんです。

クライアント
…はい。

セラピスト
ですから、ここでの問題は、世の中を、自分の周りの世界を変えるというよりも、○○さんご自身が、何らかのわだかまりに囚われていて、それを洗い流す必要があるということではないでしょうか。

クライアント
!…なるほど 。

セラピスト
○○さんは、日本の精神医療のあり方、福祉のあり方に反発しながら、自分を殺して従来のやり方に従おうとされているのですね。
それは、何故ですか?

クライアント
…クビにはなりたくないんです。

セラピスト
…それは何故ですか?

クライアント
私には、自分の理想とする福祉の形を自分で作っていきたい。いずれは自分で福祉の法人を立ち上げたいという目標があります。
それには、最低限の職務経験が必要だからです。今は、我慢の時だと思って来ましたが、何だか最近疲れて来てきてしまいました。
目標を見失いそうです。

セラピスト
なるほど、そうでしたか…。
では、もう一度、神話に戻りますね。
原初の神々は、…○○さんは、助け合い、国土や自然を生んだが、続けられなくなった。
…続けられなくなったのは、精神医療や福祉の世界が歪んでいるからではなく、○○さんご自身が、精神医療や福祉の枠組みや常識に従わなくてはならないと、過度に自分自身を縛っているからではないでしょうか?

クライアント
…そうかも知れません!

セラピスト
神話の後半を読みます。
神は、…○○さんは、自分のわだかまりを洗い流し、全ての存在を生み出した…とあります。

クライアント
はい。

セラピスト
今、○○さんは、自分らしさ、自分の本来の姿を思い出すべきなのかも知れませんね。

クライアント
ああ…そういえば。
私はもともと人間が好きで、人間の心の可能性を信じてこの仕事をしていたのに、それをすっかり忘れていたような気がします。

セラピスト
思い出せそうですか?

クライアント
はい。ありがとうございます。

セラピスト
ところで、○○さん、実は、今、私がこれから申し上げることが、今日の一番大切な話なんです。
聞いていただけますか?

クライアント
はい。

セラピスト
この左側のカードは、「このように悩んでいるように見える」というカードで、本当の悩みではないんです。
そう悩んでいるように見えていただけなんです。

クライアント
悩んでいるように見えていただけ?

セラピスト
はい。○○さんは、そのように悩んではいないんです。
その悩みは、ある意味、間違いなんです。

クライアント
ええ? どういうことですか?

セラピスト
○○さんは今、ここにいるんです。(真ん中を指す)
ここより左側は過去の出来事です。
過去に起きた出来事に囚われているので、このように悩んでいるように感じていただけなんです。
実際は、右側のカードが○○さんが直面している未来になります。

クライアント
ええー?そうなんですか?

セラピスト
右側のカードの意味が分かると、もっと色んなことが見えてくると思います。
一緒に右のカードをとらえて行きましょう。

クライアント
はい。

セラピスト
真ん中の右側のカードは、緑色のカードです。緑の神話の載っている7ページを開けて下さい。
今度は緑の神話を読みますね。

クライアント
はい。

セラピスト
天の神は、…○○さんは、傷ついて岩戸に隠れた。…「傷ついて、岩戸に隠れた」というのがこの神話の大事なキーワードです。
自分が力不足であると感じて、自信を失ってしまっているというストーリーなのです。

クライアント
……。

セラピスト
先程の左側のカードは、今までのやり方では続けられないから、本来の自分に戻ろうという意味合いでした。
対して、右側のカードは、今、○○さんは自信を失ってしまっている、という意味です。

クライアント 
…どういうことでしょうか。

セラピスト
今までのやり方ではもう上手くいかない、という悩み方は本来の悩みではなくて、単純に、今、○○さんは自信を失ってらっしゃるということではないでしょうか。

クライアント
…そうですね。確かに、自信はありません。全くないです。でも…自信は無いままでも良いような気はしているんですが。

セラピスト
自信のないご自分自信を受け入れていらっしゃるのですね。

クライアント
自分には至らない所ばかりです。
でも至らないなりに何をしたらいいんだろうかと悩むことばかりです。
精神医療や福祉について反発しながら、具体的に自分の中で利用者さんへの接し方のノウハウが確立している訳でもなく。福祉の学校を出たわけでもなく、資格も何も持っていませんから。
今、利用者さん同士の人間関係も複雑で、リーダー的な存在の人が人間の好き嫌いが多くて、自分の好きではない利用者さんに対して、他人を巻き込んで影で批判をしたりすることがあって、頭が痛いです。

セラピスト
なるほど…それは困りましたね。
神話に解決のヒントがあるかも知れないので、この先を読んでみますね。
自分の輝きと、他の神々との繋がりの全てを受け入れ天に輝いた…とあります。
自分の輝きとは、○○さんの、自分らしさのことで、他の神々との繋がりというのは、自分以外の人々との繋がりということではないでしょうか。

クライアント
自分らしさと、自分以外の人々との繋がり…

セラピスト
それを、そのまま受け入れる。

クライアント
…。

セラピスト
少しずつ、今の○○さんの情況と神話がリンクしてきましたね。

クライアント
うーん、何となく分かるような、分からないような。

セラピスト
「発生」のカードは、物事の発生を受け入れるという意味です。

クライアント
…発生?

セラピスト
例えば、職場で起こる様々な事件や出来事を、そのままただ受け入れていくというのはどうでしょうか。
そのまま、出来事の発生を見守る。

クライアント
あ、そうか。
成り行きを見守るってことですか?

セラピスト
そうですね。
起こる出来事のありのままを見守るのもいいかも知れませんね。
問題が起こっても、それを解決に導く事が出来ないなら、しなくてもいいのではないでしょうか。
問題を解決することは、本来の福祉の仕事なのかも知れませんが、ひょっとしたら、○○さんの仕事ではないのかも知れません。

クライアント
そうか!
確かに、私が何とかしなくてはならないのに、何もできないということに自信を失っていました。
でも考えてみたら、福祉施設は学校ではないし、成人された大人の方々が通われる場所なんですものね。
私は教師ではないし、相手も大人なんだし、何もかも私の正しいと思う方向に行かせようとか、コントロールしようとか思うのは、間違っていますよね。
もともと福祉に対して私はそのように考えていたんです。そのことを今思い出しました。
出来事一つ一つについて、私がいちいち気を揉んでも仕方がないですよね。
私は、利用者さん達を信じてただ成り行きを見守ればいいんですね。

セラピスト
なるほど。
ここまで右のカードが読めて来ますと、左のカードの意味もハッキリしてきます。
「わだかまりを洗い流す、自分を取り戻す」という出来事は、すでに○○さんにとって完了していることなんです。
「巫(かんなぎ)」のカードは、純粋な感覚を大事にして自らを浄化するというカードですから、今まで○○さんは、ご自分の感覚やセンスを発揮されながら、お仕事を頑張って来られたんでしょうね。

クライアント
え、…そうなんでしょうか?

セラピスト
はい。恐らく大変試行錯誤された上で、葛藤しながらも、最終的に自分の感覚を信じて、自分らしくお仕事をされていたのだと思います。

クライアント
うーん、そうかな?
そうかも…。

セラピスト
その学びは、○○さんにとってとても深い意義のある学びだったので、状況が変わっても、また同じように悩もうとしてしまったんですね。
だから上手く行かなくて、最初に仰っていたように、お仕事に手詰まり感を感じてしまっていたのでしょうね。

クライアント
そうだったんですね…!

セラピスト
では、周りのカードを読んでいきますね。
今ここの場のテーマは「日」。
現実的な目標に向かって使命を進む。
…まさに、進んでいらっしゃる所ですね。
今ここの心のテーマは「太母」。
優しさ、母性を大事にして自らを浄化する、母なる存在になる。
…まさに○○さんは利用者さんに対して優しさを発揮されていることでしょう。
あと、私からひとつ。
その優しさは、どうか○○さんご自身にも向けてあげてくださいね。

クライアント
…わかりました。

セラピスト
少し先の未来になると、場のテーマはこのカード「審神者(さにわ)」になります。
特性や専門性を重視して自らを浄化する。プロフェッショナルになっていく、という意味です。
…○○さんは、更に、ご自身の考える理想の福祉の道を、まい進していかれることでしょう。
その時の心のテーマは「正義」。
筋道や軸に基づいて物事を受け入れて行かれるでしょう。
最終的な未来には、「神を求む」というカードが出ています。
自らを浄化して初心に返る、ということを学ばれていくでしょう。

クライアント
今までも次から次へと悩みが訪れて、解決したと思ってもまた次が訪れて。ずっとその繰り返しでした。今後もやっぱり色々あるんですね。

セラピスト
はい。
○○さんは、悩みを解決する度に、どんどん新しい自分になっていくんです。

クライアント
新しい自分…?

セラピスト
はい。確かに、今後も色んな悩みが訪れることはあるかと思いますが、どんな悩みが来たとしても、必ず解決できるんです。
何故なら○○さんは、今までも沢山のことを乗り越えて来られた訳ですから。
具体的にカードで見てみますと、過去には「鎮魂(たましずめ)」という学びがありました。自分のありようを確認して魂を鎮めるという意味のカードです。

クライアント
…ありよう? …鎮める?

セラピスト
この、一二三四…という数字は、自分が神から授かった宝物を、一つ一つ丁寧に扱いながら数を数えている様子です。

クライアント
自分が神から授かった宝物を数える…そう聞くと何となくわかるような気がします。

セラピスト
そのようにして○○さんは、居心地が悪い状況のなか、自分をコントロールしながら、それを乗り越えて来たんです。
…思い当たるところはありますか。

クライアント
思えば…今までも結構大変でした。自分でもよく頑張って来れたなと思う出来事が確かにありました。

セラピスト
過去の場のテーマは「力」。
赤いカードがこちら斜めに繋がっています。環境を変える為に苦労を乗り越えられてきたのでしょうね。
その時の心のテーマは「導き」。
他の方との出会いや導きがあったり、自分以外の他の人の力を借りて現実を動かしたりして来られたのでしょう。

クライアント
あ…はい。
人事異動がありまして、今の上司になりました。それ以降、劇的に仕事が伸び伸びとできるようになった気がします。
その新しい上司と一緒に少しずつ今の職場の雰囲気を作ってきました。

セラピスト
なるほど。
そして今に至る訳ですね。
こうして○○さんは今までやって
来られた訳ですから、絶対に大丈夫なんです。

クライアント
そう言って貰えると少しは自信を取り戻せそうです。
でも…多分、さっきも言ったかもなんですけど、自信はあってもなくてもどちらでもいいんでしょうね。
ありのままを、あるがままを受け入れる勇気さえあれば。

セラピスト
そうですね。その通りだと思いますよ。
全体を見ると…赤いカード、黄色いカード、緑のカードがすべて2枚ずつ。
青いカードが4枚ですね。
赤いカードは過去のみ。
黄色いカードが過去と現在に一枚ずつ出ています。
目標はすでに定まってらっしゃるようなので、大丈夫です。このままその方向性で頑張って下さい。
環境を変える必要性があったのは過去の話で、今後は自他をありのまま受け入れる作業(緑)をしつつ、自分自身のセンスを磨いたり、探求したり、真心を大切にしたり、周囲の雑音に惑わされずに、自分に還っていく作業(青)を中心に取りかかっていくことでしょう。

クライアント
へえ…なんだかすごいですね。
とてもよくわかりました。

セラピスト
総括としまして、どうすればいいか、未来がどうなるか、何故悩んでいたかをまとめますね。
まず「どうすればいいか」。
物事の発生を受け入れる。
問題点や困ったことを、手を加えずありのまま受け入れる。見守る。
次に「未来がどうなるか」。
初心に戻って自らを浄化するというステージに向かうでしょう。
最後に「なぜ悩んでいたか」。
すでに乗り越えた筈の「自分の感覚を大事にする」という学びを引きずっていたので、本当の悩みが自分の「自信のなさ」にあることに気がつかなかったんですね。
その悩み方のズレが、そのまま悩みになっていたのでしょう。

このセッションサンプルは、私が神々の心のタロットのタロット占い講座の課題として提出する為に書いたものです。
北澤先生にブログに掲載しても問題ないと言って頂いているので、記事にさせて頂きました。 


心鐘の里 (こころのさと)

カウンセリング及びヒーリング。OSHO禅タロット・神々の心のタロットを用いた内観。気功・アクセスバーズ。